今議会の初日に、自民党幹事長の市立高校工事請負に係る不当要求疑惑から「議会運営委員長辞職を求める動議」が出されました。市民ネットワークは賛成しましたが、僅差で否決されました。
また、市民ゴルフ場建設工事の議案が全会一致で否決されるなど、大荒れの議会となりました。
2005年度決算は、市税滞納繰越額改ざんが明らかとなったため、市民ネットワークは反対しましたが、与党各派により認定されました。残念ながら議会のチェック機能は果たせませんでした。
また、2007年4月の統一地方選挙より議員定数が2人減の54人と決定し、若葉区は現定数の10人から9人へと1人減ることになりました。
自転車利用促進について
自転車は手軽な乗り物ですが、放置自転車問題が、若葉区でも深刻です。歩行者や自動車の通行障害、まちの美観の低下、防災対応の低下などを引き起こしています。
しかし、自転車は重要な交通手段でもあり、地球温暖化防止等の点からも、利用促進が望まれます。
放置自転車の解消ばかりでなく、交通問題・都市問題として根本的な議論が必要です。
自転車総合利用計画
千葉市は、今年度から自転車利用総合計画を策定するため、駐輪場施設の利用実態調査や利用者アンケートを計画しています。
自転車等駐車場の設置のための協力は、鉄道には「自転車法」で、また、店舗などには市の条例で求められています。しかし強制ではないため、モノレールやJR、店舗など民間との連携を進めることは重要です。
さらに大学生や高校生の通学時の利用が多いため、特に学生の利用実態調査を学校と連携して実施するように提案しました。アンケート調査等を市民や学生等と一緒に行うことにより、自転車利用者の参画も考慮すべきです。
今後は自転車の走行環境を視野に入れ、車優先の道路整備から歩行環境も含めた道路整備に市民意見を取り入れるよう働きかけます
議案155号 市民ゴルフ場の行方
都市計画法に違反する業者が落札した議案が、全会一致で否決されました。この議案は若葉区の最終処分場跡のゴルフ場建設に関するものです。この落札業者は 若葉区の市街化調整区域に、許可なくプレハブ5棟を建てて営業しています。しかし、今までは市が発注する工事の入札にAランクの業者として参加し、17年度は1億3千万円、今年度も1億1千万円の事業を受注しています。
今回議案が否決されたことで、都市計画法に違反する業者は入札に参加できなくなりました。縦割り行政の弊害が引き起こした事例ですが、市は法令違反に厳格に対応してきたのか問題です。
コンプライアンス(法令遵守)がかけ声だけに終わっては入札の透明性は図れません。
高齢者福祉について
介護保険は、予防を重視した法改正が行われました。千葉市の介護認定の状況は、軽度、特に要支援が大きく伸びています。また、制度開始時と比較すると2006年3月末の被保険者数は1、3倍、給付費は2、4倍と急増しています。
サービス事業所も著しく増加しました。千葉市のグループホーム(認知症高齢者対応)の外部評価は、市内72事業所のうち(新設の26事業所を除く)41事業所で公表され、県ではインターネットで介護サービス事業者情報の公表制度を始めました。さらなるサービスの質の向上と、利用者が事業所を選ぶ際の充分な情報の提供が必要です。
成年後見人制度
高齢者の虐待やリフォーム詐欺などの対応、認知症高齢者のための成年後見制度等の権利擁護事業は、今年から安心ケアセンターが担当しています。特に成年後見人制度は、認知症高齢者の増加傾向のため重要な施策です。
この制度は家庭裁判所が選任した後見人が財産管理や法的行為を行う制度で、身寄りのない方は市長が本人に代わり申し立てをします。しかし、制度が解りにくく、費用負担などに課題があり、利用は市長申し立てで3件と少ない状況です。市民への周知や理解を深める施策が必要です。
サポーター
高齢になっても安心して暮らすためのシステムづくりが望まれます。国は「認知症を知り、地域をつくる10ヵ年」構想で認知症の人や家族を見守り支援するサポーターを5年間で100万人養成する目標を掲げました。
市では「認知症サポーター養成講座」の講師となるキャラバンメイト25名により、今後、警察官、郵便配達員など、市民生活に密着した職業の方や自治会、民生委員などの団体を対象にサポーター養成に取り組む方針です。
若葉区の安心ケアセンター
- シャーローム若葉 貝塚町123-4(Tel214-1841)
- ちば美香園 佐和町322-88(Tel228-7570)