市民ネットワーク まちづくり通信(高野晴美議会報告)51号

市民ネットワークの議員は2期8年で交替

市民ネットワークが若葉区で高野はるみを市議会に送り出して8年になります。 市議2期目の高野はるみは、来年の統一地方選挙で新しい候補予定者の山田京子(市民ネットワークわかば代表)にバトンタッチします。 山田京子が高野はるみに話を聞きました。

山田 市民ネッワークの議員は、地域の方と問題を共有し地域の声を議会に届けています。実際に議員になって、市民ネットワークの議員と他の議員の一番のちがいは何だと思いますか?

高野 議会では市長の提出する議案を審査します。その時に、市民の視点が反映されているかを重視する点だと思います。

山田 市民の視点とは具体的には?

高野 議案の内容や情報が市民に十分に伝えられ、反映されたかという点です。例えば、市長の公約によるモノレール延伸については、市民への十分な説明や意見聴取は行なわれていません。市民ネットワークは、情報公開と市民参加が必要と考えます。

山田 市民ネットワークの2期8年で議員が交替する原則をどのように思いますか。

高野 「議員を職業化しない」「市政に関心を持つ市民を増やす」「3期12年で議員年金の受け取り対象となるのを自らが拒否する」ことで議会改革を進めるためにはいい方法だと思います。

山田 議員になって心に残っていることは?

高野 地域の方々や市民ネットワークの仲間と一緒に取り組んだ活動です。

山田 例えばどんなことですか?

高野 みつわ台の遊歩道に車が通る事になった時、通学路でもあるので、遊歩道のままにするよう地域の方々と市に働きかけて、遊歩道として再整備されたこと。    また、モノレールの路線が県庁まで延びたとき、それまで千城台方面から直通で千葉みなと行きだったのが千葉駅止まりになったことがありましたね。あの時は千葉駅ホームに乗り換え客があふれ危険な状態でした。市民ネットワークわかばで利用者に緊急にアンケートを実施しました。議会質問を行い、結果として従来どおり千葉みなと直通になったことです。

山田 やはり市民と共に動き、伝えることが大切ですね。    
次回も続きを聞かせてください

代表質疑より

高野はるみ

今議会の初日に、自民党幹事長の市立高校工事請負に係る不当要求疑惑から「議会運営委員長辞職を求める動議」が出されました。市民ネットワークは賛成しましたが、僅差で否決されました。 また、市民ゴルフ場建設工事の議案が全会一致で否決されるなど、大荒れの議会となりました。

2005年度決算は、市税滞納繰越額改ざんが明らかとなったため、市民ネットワークは反対しましたが、与党各派により認定されました。残念ながら議会のチェック機能は果たせませんでした。 また、2007年4月の統一地方選挙より議員定数が2人減の54人と決定し、若葉区は現定数の10人から9人へと1人減ることになりました。





*自転車利用促進について

自転車は手軽な乗り物ですが、放置自転車問題が、若葉区でも深刻です。歩行者や自動車の通行障害、まちの美観の低下、防災対応の低下などを引き起こしています。 しかし、自転車は重要な交通手段でもあり、地球温暖化防止等の点からも、利用促進が望まれます。 放置自転車の解消ばかりでなく、交通問題・都市問題として根本的な議論が必要です。

#自転車総合利用計画

千葉市は、今年度から自転車利用総合計画を策定するため、駐輪場施設の利用実態調査や利用者アンケートを計画しています。 自転車等駐車場の設置のための協力は、鉄道には「自転車法」で、また、店舗などには市の条例で求められています。しかし強制ではないため、モノレールやJR、店舗など民間との連携を進めることは重要です。

さらに大学生や高校生の通学時の利用が多いため、特に学生の利用実態調査を学校と連携して実施するように提案しました。アンケート調査等を市民や学生等と一緒に行うことにより、自転車利用者の参画も考慮すべきです。 今後は自転車の走行環境を視野に入れ、車優先の道路整備から歩行環境も含めた道路整備に市民意見を取り入れるよう働きかけます

*議案155号 市民ゴルフ場の行方

 

都市計画法に違反する業者が落札した議案が、全会一致で否決されました。この議案は若葉区の最終処分場跡のゴルフ場建設に関するものです。この落札業者は 若葉区の市街化調整区域に、許可なくプレハブ5棟を建てて営業しています。しかし、今までは市が発注する工事の入札にAランクの業者として参加し、17年度は1億3千万円、今年度も1億1千万円の事業を受注しています。

今回議案が否決されたことで、都市計画法に違反する業者は入札に参加できなくなりました。縦割り行政の弊害が引き起こした事例ですが、市は法令違反に厳格に対応してきたのか問題です。 コンプライアンス(法令遵守)がかけ声だけに終わっては入札の透明性は図れません。

*高齢者福祉について

介護保険は、予防を重視した法改正が行われました。千葉市の介護認定の状況は、軽度、特に要支援が大きく伸びています。また、制度開始時と比較すると2006年3月末の被保険者数は1、3倍、給付費は2、4倍と急増しています。

サービス事業所も著しく増加しました。千葉市のグループホーム(認知症高齢者対応)の外部評価は、市内72事業所のうち(新設の26事業所を除く)41事業所で公表され、県ではインターネットで介護サービス事業者情報の公表制度を始めました。さらなるサービスの質の向上と、利用者が事業所を選ぶ際の充分な情報の提供が必要です。

#成年後見人制度

高齢者の虐待やリフォーム詐欺などの対応、認知症高齢者のための成年後見制度等の権利擁護事業は、今年から安心ケアセンターが担当しています。特に成年後見人制度は、認知症高齢者の増加傾向のため重要な施策です。

この制度は家庭裁判所が選任した後見人が財産管理や法的行為を行う制度で、身寄りのない方は市長が本人に代わり申し立てをします。しかし、制度が解りにくく、費用負担などに課題があり、利用は市長申し立てで3件と少ない状況です。市民への周知や理解を深める施策が必要です。

#サポーター

高齢になっても安心して暮らすためのシステムづくりが望まれます。国は「認知症を知り、地域をつくる10ヵ年」構想で認知症の人や家族を見守り支援するサポーターを5年間で100万人養成する目標を掲げました。

市では「認知症サポーター養成講座」の講師となるキャラバンメイト25名により、今後、警察官、郵便配達員など、市民生活に密着した職業の方や自治会、民生委員などの団体を対象にサポーター養成に取り組む方針です。

若葉区の安心ケアセンター

  • シャーローム若葉 貝塚町123-4(Tel214-1841)
  • ちば美香園 佐和町322-88(Tel228-7570)
   

区民懇話会

2001年、市長の肝いりで始まった区民懇話会は、地域の抱える様々な課題を区民が主体となり、話し合いを進め、市への提言を行ってきました。3期5年続いてきましたが、今年度、一旦終了することになりました。  第3期の委員を務めた矢澤さんに感想を伺いました。

#第3期区民懇話会を終えて

市の広報による区民懇話会(14名)の新委員募集に応じ委嘱され、2年間25回の会合を経て、まとめた提言、報告書を8月に直接市長に手渡して、この程、懇話会は終了解散をしました。市民からの提言を汲み上げ、新5ヵ年計画をはじめ、行政の根本から末端に及ぶ政策に役立てたいとの意向は、とてもすばらしい。  

しかし、報告の中身とその実現にどれだけの成果が得られるかには、疑問も残る。市民からの提言を施策に反映させるべく、この種の活動は絶やされるべきではないが、再実施にあたっては再考をせねばならぬ項目は多い。委員の資質、構成、会議の進行、まとめ方、市の思惑にそぐわない提言の実現度をどう諮るか、等々(矢澤 清)

#清水小児科・病児保育室「かごめかごめ」を訪ねて

千葉市で7番目の施設として若葉区千城台東に2005年、10月にオープンしました。静かな住宅地の中にある一戸建てで、隔離室・畳のスペースや見通しの効くアクリル入りのドアも使用され、我が家にいるような雰囲気でした。

清水医師をはじめ市立保育所に勤務されていた看護師、保育士という経験豊富なスタッフが揃っていました。伺った日は、発熱しているという2人のお子さんが抱っこやおんぶをされてゆったりと過ごしていました。

子どもの病気回復時でも、安心して預けて、就労できるので、保護者にとっては心強い施設です。子どもばかりではなく、保護者の相談に応じ、たまには居場所にもなっているとのお話をうかがうことができました。

利用するに当たり
・原則として事前登録が必要
・前日の18時までに電話予約
開設時間:月火木金 8時〜18時(水曜日休み) 土 8時〜13時
対象年齢:生後3ヶ月〜小学校低学年位まで(応相談)
保育料:1日 2,000円、半日 1,200円
詳しくはお問い合せください TEL/FAX 043(237)6660

自然観察会にて高野はるみと山田京子

#大草谷津田いきものの里自然観察会

10月21日、市民ネットワークわかばの観察会に参加しました。モノレールの千城台駅から歩いて行かれます。

市の職員、自然観察指導員の方の案内をいただいて、秋の菊の数々の名前を覚えました。大きな青大将に出遭ったり、すてきな縞模様の足を持つアカガエルを初めて見たり。刈られた谷津田越しに里山を眺めながら昼食をとりました。第一、第三日曜日に自然観察ガイドが開催されるので、テーマを選んで参加しようと思いました

*伝言板

後援会「山田京子と市民ネットワーク・わかば」スタートの会
1)日時:11月25日(土)14:00〜16:00
場所:ペリカン(小倉町1754−9)
2)日時:11月26日(日)14:30〜16:30
場所:ペペローネ(みつわ台3−14−21)

市民ネットワークちば・政策発表会
日時:11月19日(日)13:30〜16:30

市民ネットワークわかば運営委員会
11月27日(月)、12月11日(月)午前

市政相談日
毎月第2月曜日午後、第3月曜日午前
ご自由におたずねください。市民ネットワークわかば TEL(284)2339

 
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