市民ネットワーク まちづくり通信(高野晴美議会報告)50号

7人の代理人の写真市民ネットワークちばは、現在7名の議員(代理人)を千葉市議会に送り出しています。
15年前、福祉や環境問題、食の安全に取り組む女性たちが、市民の声を直接、市に届けようと2名の議員を市議会に送り出したのが始まりです。市民ネットワークの議員は、地域の方の声に耳を傾け、問題を共有し、いっしょに調査を行います。それに基づき、議会質問を行うなど、問題解決に取り組みます。候補者は、自薦、他薦などで、出したい人を話し合いで選びます。7名の議員で、市民ネットワークという会派を組んで、活動を大きく広げてきました。しかし、まだ少数派です。市民の税金で運営されている千葉市。千葉市を住みやすくするためには、もっと市民の声が必要です。いっしょに考えていきましょう。





市民ネットワークの3つのルール。

  1. 議員はローテーション、原則2期8年で交代
  2. 議員報酬は市民の活動費に
  3. 選挙は市民のカンパとボランティアで

6月議会は8日から26日まで開催されました

今議会の市長提出議案33件のうち、監査委員の人事案件には反対しました。税金不正免除事件当時、財政局長だったことなどが理由です。他に、競輪事業特別会計補正予算、特別職(市長、議員など)の給与引き下げ、土地開発公社からの土地の取得、新港横戸町線など工事請負契約などが審議されました。

なお市民ネットワークは、動議により百条委員会の設置を提案しましたが、否決されました

どうする子どもルームの待機児童

子どもルームは、放課後児童対策として、原則小学校3年生までを対象に千葉市が設置しています。若葉区には14箇所の子どもルームがあり、そのうち2箇所に待機児童(定員いっぱいで、はいれない児童)がいます。

*2、3年生を優先する仕組み

特に小学1年生の待機児童の増加が問題です。保育所に通っていた子どもが、入学したとたん、放課後の居場所がなくなる事態です。学年や家庭の状況が点数化され、入所にはその点数で優先順位が決められます。

しかし実際は継続利用が優先され、1年生が後回しになっています。そのため、他学区のルームに通う1年生もいます。まずは、一番必要な子どもが入所できるように、継続利用の優先を見直すことが必要です。

*子どもが安心して暮らせるように

 

小倉小学校の子どもルームは、待機している1年生が一番多く、市は第2ルームの設置を検討しているとの議会答弁を得ました。今後は学区の中に、小規模なルームなど柔軟に対応できる制度の検討も必要です。

滞納税不正疑惑--市の内部調査では納得できない--

花沢三郎元県議の滞納税不正免除事件を受けて行われた「個別外部監査」報告で滞納繰越額の改ざんという新たな問題がわかりました。公認会計士である外部監査人に「驚くべきひどいシステム」といわせた市の滞納整理事務。長年にわたるデーター改ざんが明らかとなりました。市の内部調査では、「収納率の維持を目的に滞納繰越額の操作が行われていたと推認する」という結論で、原因不明のまま打ち切りを表明したため、市民ネットワークは百条委員会設置のための緊急動議を提出しました。

#滞納繰越額の年度間不一致

2001年度に、翌年度への滞納繰越額は123億円ですが、翌2002年度の前年度からの繰越額は114億円と9億円の差。理由はまったくわかりません。さらに、元県議の事件が発覚した2003年度以降は、突然不一致額がわずかになり不自然です。

#税務統計と滞納集計データーとの不一致

2004年度に、決算上の滞納繰越額は111億円ですが実際の滞納繰越額とされるオンラインシステムでは190億円となっています。

監査により決算上の滞納繰越額は信憑性がないとされ、2005年度の決算時に滞納繰越額が大幅に修正されます。

#交付税を国に返還

税の徴収率のいい自治体としての交付税を市は約2800万円国からもらっていました。今回の監査により徴収率は下落し、交付税の返還はもちろん、加算金(罰金)約306万円を支払うことになりそうです。この加算金を市長は「税金から支払う」と言っています。

「数字は修正すればいいこと」「責任は市長である自分にある」と発言する市長。噴出する不正に適切な説明責任を果たさなければ、市民の納得は得られません。

#百条委員会

地方自治法第100条に基づき設置するもので、議会は地方公共団体の事務に関して調査を行い、関係人の出頭、証言や記録の提出などを求める強力な権限が認められている。

積極的なゴミの減量をー新たなゴミ焼却工場はもうつくらないー

*「ごみ懇談会」を終えて

千葉市では2006年10月より月2回、ごみステーションで古紙類及び布類の資源回収が始まります。

そこで市民ネットワークわかばでは、6月6日千葉市の資源循環推進課職員を招き、都賀コミュニティセンターで「ごみ懇談会」を行いました。

千葉市のごみ収集の現状と古紙・布類のステーション回収について次のような説明がありました。

  • 市内の集団回収参加団体は現在927団体、年間2万6千トンの資源ごみを回収している。これは、地域コミュニケーションの一つとも捉えているので、これまで通り集団回収を優先してほしい。
  • 市民の87%が古紙の資源回収を望んでいる。
  • 資源回収開始のお知らせは、7月から9月まで順次新聞折り込みなどでする。
  • 現在、年間40万トン処理しているごみのうち、10万トンが減らせれば清掃工場は2ヶ所で充分である。  

市民ネットワークは、以前よりごみの分別資源化を進め、燃やさないごみ政策を提案してきました。古紙類などの資源回収とともに各々がごみ減量に取り組むことによって、焼却施設である、若葉区の老朽化した北谷津清掃工場を新たに建て替えることのないように提案していきたいと思います。

 

*剪定枝チップ機の使い心地

千葉市から、チップ機を借りました。一人でも扱える高さ80センチほどの機械です。投入口が狭いので、枝の太さや形状に気をつける必要がありますが、音は近所に迷惑なほどではありませんでした。処理したチップの有効な利用法が知りたいと思いました。(安藤)

*ゴミ分別スクールに参加して

ごみ分別スクールの様子

都賀の台小学校の「ごみ分別スクール」を見学しました。
子どもたちは、環境事業所やNPO環境ネットの方にごみ収集やリサイクルの話を聞き、家から持ってきたいろいろなごみを、実際に分別しました。
大人にとってもなかなかためになる授業でした。今年は21校で実施するとのことでしたが、市内全校でできないのか聞きました。学校側はカリキュラムの関係で5、6月の開催を望んでいるが、秋にもできるなら、倍に増やせるとのこと。ぜひ全校で実施してほしいと思いました。

こんなことがわかりました
ペットボトルのラベルはなぜはがさなくてもいいの?それは、ペットボトルを砕いて水につけるとラベルは水に浮くので、それを取り除けばいいからとのことでした。(山田)

*生ゴミリサイクルの問題は山積

千葉市が収集している可燃物の内訳は、紙類46・6%、生ごみ類15・4%、草木類11・4%、布類4・4%、そのほかプラスティックやゴム、金属類など22・2%になっています。このうち紙類、布類がステーション回収になると、次に焼却ごみを減らす手段として考えられるのは、生ごみと草木類のリサイクルです。

庭に穴を掘って埋めている人、機器を購入して処理している人たちも少なからずいます。しかし庭を猫にあらされる、意外と電気代が高い、ごみ処理容器から悪臭が出る、虫がわく、処理した物の使い道がないなど途中で挫折し、容器そのものがごみになってしまうこともあります。

市では処理機購入に対しての補助金制度やチップ機の貸し出しをして減量を奨励していますが、ただ補助金を出すのではなく、生ごみのリサイクルをテーマに活動している団体などと協力して、購入した人が挫折しないようなフォロー態勢を作ればどうでしょうか。

また、花いっぱい運動の成果があり(?)、街中の花壇やプランターに花があふれています。花グループと生ごみの堆肥化を進めているグループとの連携が取れて、生ごみや草花ごみを自分たちで堆肥化し、草花の肥料として土に戻せばこの運動の成果はさらに大きくなります。

市はそのために活動団体の情報提供や場所、器材の提供等を行えばどうでしょうか。生ごみや草木ごみを減らすためには、市民の活動に頼っているだけでは進みません。

若葉区は農業地域と居住地域が隣り合っています。農政センターもあります。地域を限定して生ごみと草木類を分別回収し、堆肥化する実験取り組みを始めてみてはどうでしょうか。市が積極的に行えば、協力できる市民は大勢いるに違いありません。


*伝言板

8/6PM 学習会「改めて学ぶ子どもの権利条約」■所:千葉市生涯学習センター・メディアエッグ
8/7,21 運営委員会 ■所:わかば事務所
9/3 市民ネットワークちば臨時総会

市政相談日は第2月曜日午後・第3月曜日午前中
(8/10〜8/20は、わかば事務所は夏休みです)  

*意見募集

市民ネットワークの政策づくりに役立てるために、皆さんの声を聞かせてください。
あなたが働くうえで、困ったこと、腹の立つこと、おかしいと思うことなどありませんか?なんでも教えてください。
字数自由。メール、FAX、郵送にて。匿名可。締切 8月31日
市民ネットワークわかばTEL・FAX284-2339


*谷津田いきものの里見学会

市民ネットワークわかばでは、今年 10月頃、「大草谷津田いきものの里」を訪ね、自然観察会を行なう予定です。
詳しくは、9月以降市民ネットワークわかばのホームページをご覧下さい

 

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