街づくり通信〔高野晴美議会報告)

■ 歩行者の安全対策に住民の視点

新しい取り組み「あんしん歩行エリア懇談会」

モノレール千城台駅周辺は、学校も多く、大型商業施設、公共施設及び地元商店街が隣接しており、交通事故発生率の高い地域です。その千城台が、2003年、国から「あんしん歩行エリア」の指定を受け、2004年「あんしん歩行エリア懇談会」として、交通安全対策への取り組みが始まりました。

まち歩き点検」では、子どもを含む87人の参加でまちの危険箇所を確認し、そのあとの改善策案の検討では活発に意見が交わされました。

「社会実験」は、路上駐車の多いラ・パーク裏で、2月26日、道の際から1.5メートルのところにカラーコーンを並べて路上駐車の減り具合をみました。7〜8割減の効果がありました。

これらの取り組み結果は、「千城台あんしん歩行エリア整備計画」(交通安全対策)にまとめられ、今後2年ないし数年にわたる対策が示されました。
 

今回、「あんしん歩行エリア懇談会」に参加して、住民と行政関係者、警察などがいっしょにアイディアを出し合い交通問題の解決策を探るという方法は、たいへん有効だと実感しました。今後も地域の問題解決に住民が参加して取り組むという手法が、多くの場面で取り入れられると良いと思います。一方、ラ・パーク裏の路上実験では参加者が少なく、地域への呼びかけ方の工夫など、課題も残りました。

「あんしん歩行エリア懇談会」は都市交通について専門知識を持つコンサルタントが進行役になり、地域住民、学校関係者、行政関係者、警察、NPO関係者が参加し、次のように進められました。

  1. 住民アンケート調査=道路上で危険を感じた場所をアンケートで聞く。
  2. 懇談会 = アンケートの結果を受けて、課題の確認、点検ルートの決定。
  3. まち歩き点検=点検ルートを歩いて現確認した後、ワークショップで改善策を検討。
  4. 懇談会3回=交通課題の確認、対策案の紹介、地区全体の方針を検討、計画案の確認。
  5. 社会実験=路上駐車対策の効果をみる実験。
  6. 懇談会=計画案の確認、ソフト対策の検討。

■ 議案質問から

18年度予算議案を含む今議会は、モノレールの「和解」、コミュニティセンター等の「指定管理者」、障害者自立支援法の関連条例、介護保険料や国民健康保険料の値上げ等、盛りだくさんの議会でした。
18年度全会計予算規模6,713億円は、1兆3,622億円にも上る借金(市債や債務負担)によって成り立っています。市民の理解を求めて市債を減らす努力や取組みが不可欠です。市民ネットワークでは、モノレール関連議案や18年度一般会計予算案(3,323億円)などに反対しました。
詳しくは会派のホームページ参照 
代表質問:小西由希子 一般質問:湯浅美和子、山口はるみ、常賀かづ子





ゴミステーションで古紙などの資源回収が始まります

 

小西由紀子の代表質疑から
Q:資源回収を積極的にすすめるための市の考えは?
A:市民の協力が得やすいように様々な資源回収の仕組みを整え、再生利用率の向上を図る。
Q:市民への周知は?
A:全世帯へのリーフレット配布、収集案内看板などの広報や町内自治会と連携を図る。
Q:市民の意欲向上、協力をどのように促すのか?
A:最終処分場の延命、焼却処理量の削減など再資源化の効果を公表し、リサイクル意識の啓発をする。
市民ネットワークは、資源物としての古紙・布類のゴミステーション回収を市議会で何度も提案してきましたが、18年10月から全区で回収が始まることになりました。市民ネットワークちば わかば事務所では、昨年ゴミアンケートを行い約250名の方から回答をいただきました。その中で多くの方が、自分でできるごみ減量に積極的に取り組んでいることや、ゴミステーションでの資源物回収品目に古紙・布類があれば多くの方が参加する意思があることがわかりました。今、ゴミとして捨てられている資源物は、燃やすことにより大気汚染や、土壌汚染につながります。こうしたリスクを回避するためには、市民自ら廃棄物の問題を考えなければならないと思います。市の計画に反映される審議会等に公募委員を入れるなど、「ゴミの減量」に、計画段階から市民が参画する仕組みづくりも必要となるでしょう。 市の回収は月2回の計画です。集団回収をしている地域、新聞店回収をしている地域などでは、話し合って回収日を調整することも必要となります。市の施策を一歩も二歩も進めて、若葉区にある焼却工場はもういらないといえるようにしたいですね


#平成18年度千葉市の予算で若葉区では次の事業が行なわれます

  1. 泉自然公園バリアフリー化
  2. 動物公園整備
  3. 下田最終処分場跡地周辺整備(市民ゴルフ場整備)
  4. 中田スポーツセンター整備
  5. いずみグリーンビレッジ整備
  6. 耐震工事 桜木小・千城台北小 その他

新たに開設する施設
桜木園(重症心身障害児施設・4月)
大草谷津田いきものの里(5月)
中田スポーツセンター(10月)


「障害者自立支援法」施行〜障害者の負担はどう変わる〜

山口はるみの一般質問から
Q:費用負担が生じるため、(利用者が)サービスの利用を抑制するのではないか
A:負担上限額が設けられ、低所得者に配慮し、負担軽減策が講じられている。
Q:地域生活支援事業のサービス基盤は整っているか
A:今後県から示される基盤整備の考え方に基づき、「障害福祉計画」を策定する中で検討する。

「障害者自立支援法」が4月から施行されました。この法律は成立までに障害当事者などから多くの反対の声がありました。これまで身体、知的、精神と障害種別により分かれていた制度を一つにする法律で、障害福祉サービスは市町村が基本的に担うことになります。

3年前に導入された支援費制度により、自立支援の施策も利用しやすくなり、施設から地域生活への移行も進み始めたところでした。

今までの支援費制度では障害福祉サービスにかかる費用は、応能負担として、市内では一割の方だけが利用費を課せられていましたが、今後は介護保険のように利用料に応じた応益負担となるため、9割以上の方が利用料を支払うことになります。

税制、介護保険、国民健康保険と負担増の改正が次々行われる中で、国の負担軽減策ばかりではなく市独自の工夫が求められます。

今後、障害者の生活を支えるために重要な地域生活支援事業の実施などを盛り込んだ「障害福祉計画」が作成されます。その際は、パブリックコメントを行うなど当事者の意見を反映する場を多く設けることが重要です。

ノーマライゼーションの理念に基づき、障害福祉サービスの基盤整備を進め、障害者の自立と社会参加の実現を図るための施策となるよう声を届けたいと思います。


#手切れ金64億円で県はモノレール事業から撤退

―モノレール和解議案からー

県がモノレール事業から撤退する。県は延伸計画の中止を主張したが市に反発され、結果として株主も降りた。今後モノレール(株)は市が90%超の筆頭株主となり、社長をはじめ監査役など役員に市関係者が就任する。
会社再建のため債権放棄する金額は県130億円・市126億円に上る。多額の税金をつぎ込む決定だが、大赤字を見過ごしていた旧経営陣の責任は一切問われない。さらに県は64億円を市に支払う。名目は維持管理費だが、実際は政策投資銀行の借入金を一括返済するために会社へ無利子で貸付ける。
財務上は身軽になった会社だが、老朽化が進む車両などの更新費用はどう手当てするのか。延伸を主張する前に、利用者や市民の声を真摯に聞き、既存路線の充実を図るべきだ。



#平和憲法を護る!

‐土井たか子さんの講演会を聞いて‐
「日本国憲法」の見直しが取り上げられ、自民党は「押し付けの憲法だから」「古いから」との理由をあげ、改憲の必要を言い立てています。しかし、土井さんは現憲法制定には幣原喜重郎や民間の研究者も大きく関わっていて、アメリカが一方的に押し付けたものではないこと。また現憲法には戦争放棄や国民主権がうたわれていて、古いなどとんでもなく、世界に誇ることができる憲法といえることなど実際に憲法を読み説きながらの講演でした。戦争を体験した土井さんの「平和憲法である現日本国憲法は絶対に変えてはならない」との信念が伝わってきました。
 北朝鮮や中国を対象とした架空の有事に備え武器の準備、戦争の準備をする必要があるのでしょうか?自衛隊が自衛軍になったら、日本に平和が約束されるのでしょうか?子どもたちに愛国心を育てるために教育基本法の見直しも目の前に迫っています。有事の時の避難訓練とも言える国民保護法の制定や実施など、「軍」の足音が大きく聞こえてきます。止めるのは主権者である私たち国民だと思います。 (後藤)


#やっぱりいい加減!千葉市の徴税事務

個別外部監査の結果報告書が公表されました
3月30日、個別外部監査にあたった公認会計士、鈴木啓之氏が記者会見を開きました。税務事務のオンラインシステムについて、多方面にわたるセキュリティ対策の不備、データの保存の不備が指摘されました。

また、市が税務統計で公表している滞納繰越額にくらべて、オンラインシステムの滞納集計データから出される滞納繰越額は平成11年度から16年度にわたって毎年70億円から80億円も多く(例えば、16年度で税務統計111億8529万円に対し、監査結果190億1919万円)、公表された滞納繰越額は、著しく信憑性に欠けると指摘されました。

外部監査のきっかけとなった特別処分については、現存のデータが正しいという前提に立てば、19件の中に、花沢元県議の1件以外に不正処分はなかったということでした。

監査人も指摘した資料やデータの不備のために、外部監査を請求した「千葉市納税者・市民の会」が望んだ厳密な監査にはいたりませんでした。
滞納繰越額の差額は二重帳簿も疑われ、このようなずさんな徴税事務について、市は早急に調査して市民に説明する必要があります。(坪井)



#ちば元気ファンド応募者募集!

市民参加型政治を目指す地域政党の立ち上げ、地域に新たな働き方を作り出す事業の立ち上げ、市民活動の立ち上げを対象に年1回、総額で400万円の助成金団体を募集しています。 所定の応募用紙に資料を添付して郵送で提出(5月31日締め切り)

詳しくは
市民ネットワーク千葉県
ちば元気ファンド事務局 電話 043(201)1051



#地域の声を聞きました

市民ネットワークわかばでは、年4回の市議会閉会後「おしゃべりサロン」を行なっています。今回はみつわ台、都賀の台、大宮台、千城台の4ヶ所で開きました。
* バス交通について(区役所バスの便をもっと便利に!川戸で終点のバスが大宮台まで伸びないか)
* 夜間救急診療について(朝6〜8時は診てもらえるところがない)
* 若葉区地域福祉計画について(誰が担うのか?計画倒れにならないといいが・・)

こんな課題がみえてきました。皆さんと一緒に取り組んでいきます。
開催日時は市民ネットワークわかばのホームページをご覧ください。



伝言板

5/8・22(月)10:00〜13:00わかば運営委員会■所:わかば事務所 
5/13(土)13:30 〜16:40 講演会「医療制度改革と私たちの暮らし」■所:千葉県青少年女性会館4Fホール
5/20(土)13:30〜 映画上映会『LITTLE BIRDS』■所:西志津ふれあいセンター

「コミュニティ ひろば」オープンイベント
5月14日(日)10:00〜14:00
市民ネットワークわかば事務所を、地域の集まりや趣味の作品展コーナーとして開放します。どうぞご利用ください。無料です。



会員募集

市民ネットワークちばは、1990年に誕生。現在、千葉市議会に7人の女性議員を送り出し、市民の声を議会に届けています。

市民ネットワーク3つのルール
_ 議員は市民の代理人。原則2期で交代
_ 選挙はカンパとボランティアで。
_ 会費と議員報酬からの寄付を活動費に
市民ネットワークちばでは会員を募集しています。
年会費1,500円ぜひ、ご連絡ください。

わかば事務所の市政相談日は月2回、どうぞお出かけください
*第2月曜日14:00〜16:00 第3月曜日10:00〜12:00

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