街づくり通信〔高野晴美議会報告)

今こそ考えようバス交通

町の中はいつのまにか車優先の道路ばかりです。わたしたちは、子どもが安全に学校へ通える道や、高齢者が自家用車に頼らないで町に出かける手段が少ないことに気がつきました。歩車共存のまちづくりの視点から交通問題を考えましょう。

 

走り出したコミュニティバス

千葉市で初めてのコミュニティバスが、2路線若葉区を走っています。
一つはさらしなバス。更科地区には公共の交通手段が無く、7年前に地元の要請を受けて100円バスがスタート、今年から停留所を増やし、より身近なコミュニティバスとして再スタートしました。
もう一つはおまごバス。バス事業の規制緩和で赤字路線の撤退を受けてスタートしました。「子ども110番」のステッカーが貼ってあり、子どもに限らず、必要に迫られた時には停留所以外でも手をあげれば止まります。
優しく走るコミュニティバスは、これからも私たちの暮らしのアッシー君として活躍して欲しいものです。

住民だって力を出せば

大宮台に住む会員から、「自分の町から区役所へ行くバスの便が悪くてどうしようもない、何とかならないか」という声が寄せられ、市民ネットワークちば わかば事務所がバス問題に取り組むことになりました。バスの便数が利用したい時間帯に無く、また病院や図書館、買い物などは、鎌取方面に出るほうが便利であるというものでした。
他市では、既存のバス路線に頼らない住民のニーズにあったコミュニティバスが運行されていることから、自分たちの町にもそのようなバスを走らせたいとバス会社と協議して、試行運転のバスを走らせたこともありました。
今では、新しい千葉市斎場がオープンしたこともあり、鎌取駅まで路線が延びました。住民のパワーが生かされました。

バスとモノレールの連携を!

ヨーロッパでひろまりつつある次世代型路面電車LRT(Light Rail Transit)の学習会に参加しました。同じ道路を線路も車も一緒に利用する。歩行者も均一料金で乗ったり降りたりしながら、まちを移動することが出来るというものです。
千葉市には巨額な税金を投じたモノレールがあります。公共交通は赤字経営が当たり前といいますが、もっと利用客を増やす努力が必要です。住宅地とモノレール駅を結ぶバス路線の運行「バスアンドライド」や、動物公園駅のように格安の駐車場を確保して「パークアンドライド」を増やす方法があります。市は県庁前から市立青葉病院まで延伸すれば利用客が増えるといいますが、既存のバス路線があるのにどれだけの市民が利用するでしょうか。無駄な税金の投入といわざるを得ません。
だれもが安くて安心して利用できる公共交通機関を、住民と行政と事業者が一緒に考え、知恵を出し合い充実させることが必要です。市民交通協議会のような組織の立ち上げなども提案します。(みつわ台 高見)

議案質疑から

今定例市議会は(9/9〜10/5)、84議案が審議されました。
議会の前半は補正予算や一般議案などの審議があり、ネットでは民間事業者も公の施設管理を受けることのできる指定管理者議案の一部や、不透明な入札となったこども科学館の議案に反対しました。後半の決算議案では、モノレールの経営改善・延伸についての調査報告がいまだ示されないこと、千葉駅西口再開発事業の事業手法がその場しのぎで変わっていくこと、市営水道の水利権を多額の借金をし、県より譲り受けたことなどについて反対しました。

指定管理者制度で「公の施設」の管理者が変わります

 

=サービス向上、経費節減の決め手となるか=
 コミュニティセンター、スポーツ施設などの「公の施設」の管理は、市の直営か、市が出資する外郭団体に限られていました。この施設の管理運営を民間事業者やNPO、自治会なども行える「指定管理者制度」が本格的に始まります。
 今議会ではコミュニティセンターなど既存の102施設への導入が決まり、募集、選定が年内に行われます。今回は行政内だけの検討で決定され、今まで管理を請け負っていた外郭団体の温存策とも感じられ、目指すサービス向上と経費節減は図れるのか疑問です。「公の施設」は市民のためのものですから、運営は手作り感覚が求められます。そこでNPOや市民団体の活躍も期待されます。今後は指定管理者の決定に至る経過を公開で行うなど市民に情報を伝えること、市民意見の反映を指定管理者制度の中で確保することが求められます。指定管理者制度についての条例も必要です。

アスベストの実態調査

アスベストは静かな時限爆弾と呼ばれ、大気中のごくわずかな量のアスベスト繊維を吸い込んでも、著しい健康被害(肺がんや悪性中皮種)があるという「安全濃度」の設定ができない危険物質です。
 昨年10月、ようやく労働安全衛生法施行令によりアスベスト製品の製造は原則使用禁止となりました。しかし70年から80年代以前に建築された建築物などの解体作業による石綿健康被害の増加が心配されます。そのため石綿被害予防規則が今年施行されました。
95年阪神淡路大震災時の建物倒壊などによる大気中の石綿濃度が非常に高くなったため、震災廃棄物の問題からも突きつけられた課題でした。
 千葉市でのアスベストの実態調査は、1987年建築基準法が改正されたときに調査されただけで、今年、国からの調査依頼が来るまで行われませんでした。今回の調査では、1981年以前に建てられた市有施設409施設のうち、105施設の成分分析調査を今後行うと公表されました。若葉区では19施設が該当し、そのうち大宮中学校ではすでに撤去作業が行なわれました。
 こうした情報は地域住民などに的確に伝えられているのかが今後の課題です。市有建築物は勿論ですが、施設(一般住宅も含む)解体についてはアスベストの含有の有無など周辺住民と情報を共有するような制度を作っていくことが求められます。

市民ネットの代表質疑と一般質問

今回は代表質疑を常賀かづ子が、一般質問は山口晴美、福谷章子、湯浅美和子が行ないました。

#04年度の決算と財政運営

稲毛区 常賀 かづ子

2004年度千葉市一般会計決算の歳入・歳出の実質収支が「23億円の黒字」と公表されました。しかし実際は、財源不足を土地開発基金、市債管理基金や市庁舎整備基金などから100億円借り入れてやりくりした上での黒字であり、差し引くと「77億円の赤字」となります。市税収入は5年連続減少し、三位一体改革の影響もあり歳入が大幅に減少しているので本来は歳出を抑制すべきです。04年度決算は大型公共事業への経費が財政状況を圧迫しているのは明らかです。 一方04年度末の一般会計・特別会計・企業会計など全会計の市債・債務負担行為の利子を含めた残高は、1兆2841億円にも上り、前年度に比べると485億円増加し、人口一人当たりの借金は142万円にもなります。さらに06年から07年には地方債の償還がピークとなり、千葉市の財政状況はますます厳しくなります。市民ネットでは、以前より市に財政健全化計画を策定するよう求めてきましたが、国からの通知でやっと今年度中に策定することとなりました。今後は将来に負担を残さないためにも、市債残高を極力減らし、歳出の抑制を図り、市債や基金などに頼らない身の丈にあった財政運営に努めるべきです。  そのためには、行政改革で細かな事業の見直しをするだけでなく大型公共事業の見直しが必要不可欠です。

#ちはなちゃんもびっくり!「花の都千葉」の入札

美浜区 山口 晴美

4千葉市役所の年間の契約件数は93,378件で総額は884億円(平成15年度)にのぼり、一般会計の4分の1を占めています。落札額が1%下がれば8億4千万円もの税金を有効に使えます。談合をなくし競争性の高い公平で公正な入札を執行するのが契約課はじめ所管課の役割でもあります。  今回の質問では、市長の重点政策である「花のあふれるまちづくり」事業をチェックしてみました。すると、大変なことを発見。政策の目玉となる花のトピアリーに係る入札の全てを、予定価格の95%以上の高落札率でたった1社が落札しているのです。 海浜幕張駅前、千葉駅前、蘇我駅前、動物公園に設置されている大型トピアリーの製作とその年間管理、小学校90校に配置されたトピアリーの製作と花の入れ替(年3回)、さらにフラワーフェスティバルや各種行事へのトピアリーの移動など全て独占。しかもその業者は千葉市の中心市街地の花壇や公園の管理を5年以上も継続して請け負っています。指名競争入札でいつも同じ業者での入札が繰り広げられていることも一因ですが、談合がなかったらまさに神業です。なんかヘンだと思いませんか?

#モノレールの延伸問題あなたはどう思いますか

現在モノレール(株)は16年度末で赤字が199億円。その赤字解消策に、今までの県市の出資金(56億)と貸付金(207億)がそのまま増資として投入されます。その上レールや橋脚などインフラ部分を市が引き取り、その維持管理に毎年税金が投入されていきます。 さらに県庁前から青葉病院までを延伸する計画ですが、延伸は市のみが主張しているため、建設費200億円は市が単独で行うというものです。市民ネットはこれらの問題をとことん考えます。あなたのご意見をお寄せください

吹き付けアスベスト等を含むおそれがあり 分析調査の必要な施設

・千城台南小 ・千城台旭小 ・都賀の台小 ・加曾利中校 ・加曾利貝塚博物館 ・桜木保育所 ・谷当汚水処理場 ・北谷津清掃工場・農政センター ・千城台第5団地 ・千城台第7団地・坂月浄化センター ・大宮浄化センター 他  ・大宮中学校は撤去済み

わかば区 見て聞いて!

ママの“ホッ”とスペース 「子育てリラックス館」

「子育てリラックス館」って知っていますか?乳幼児と保護者が、室内で遊んだり、おしゃべりをしながらゆったり過ごすところです。空き店舗などを利用して各区に1か所あり、若葉区では千城台北にオープンしています。
千葉市の事業ですが、公募で選ばれた団体(千城台館はちばコープ)が運営しています。
千城台館を訪問した日は大盛況で、ピーク時には.40人ほどの親子が利用していました。1日で70人ほど利用することもあるそうです。
おもちゃもあり、ママ友達もできるので「ここがあると助かる」との声を聞きました。また、子育て経験のある有資格スタッフが常時2人いるので安心して利用できると、大変喜ばれていました。でも利用者が多い割には狭すぎると感じました。

昨年、旧都賀保健センター跡を子どものための施設にと市に要望しましたが、かないませんでした。
今後は、空家等の利用も考え、身近な地域に、安全面にも配慮した子どものための居場所をもっと確保してほしいと思います。(山田) 
*千城台子育てリラックス館 電話236ー6662          

コミュニティバスで秋を満喫

10月7日、市民ネットワークちば わかば事務所主催の「若葉おもしろバスツアー」に参加しました。「さらしなバス」と今年新しく走り出した「おまごバス」を利用しました。どちらもコミュニティバスで料金は200円均一です。 雲は多いものの、日ざしの強い気持ちのよい日でした。

千城台駅を出て、じきに「若葉いきいきプラザ」に到着。60歳以上の方むけの施設で、明るい中庭を囲んだ建物は、お弁当を持てば一日ゆっくり過ごせそうでした。研修室では歴史講座も開かれていました。交通の便が良くないのが残念ですが、混雑しないという利点もありますね。

次いで、向かいの北谷津清掃工場も見学させていただいてから、またさらしなバスに乗車、30分ほどで富田町に着きました。一面のコスモス畑では、トンボが肩に帽子に止まり、新しいログハウスでお弁当を食べながら秋を満喫しました。
帰りは、乳牛育成牧場の林と牛舎を散策した後、売店でアイスクリームと大粒の栗を買って、おまごバスに乗りました。バスは小型で乗客同士の話もはずみます。 バスからの里の眺めも含めて一日楽しめます。「さらしなバスとおまごバス」お奨めです。 (坪井)

ボラバイト募集

市民ネットワークちば わかば事務所事務所でボラバイト(ボランティア+アルバイト)してみませんか。 地域社会へ一歩踏み出すチャンスです。 ☆ 1日3時間位  週1、2回 ☆ 交通費支給(若葉区内) ☆ 仕事内容 事務所当番

ごみアンケート実施中!

若葉区は、北谷津に焼却場、中田町など3ヵ所に最終処分場があります。増え続けるゴミは大きな問題です。そこで市民ネットワークちば わかば事務所では、今回ごみのアンケートを行なう事にしました。 多くの方のご協力をお願いいたします。 締め切りは11月末です。 ホームページでもアンケートを実施しています。 http://www.chibanet.gr.jp/wakaba/gomi/ (市民ネットワークちば わかば事務所)

 

伝言板

11/12(土) 11:00〜「木登り、リース作りの準備、木の実ひろい」 源町子どもたちの森予定地・子どもたちの森をつくる会 市緑政課 TEL245-5753
13(日)12:00〜17:00「こどもなべ」 千葉中央公園・2005こどもなべ実行委員会 TEL090-7246-0049(前北)
14日(月)10:00〜12:00「市民ネットワークちば わかば事務所運営委員会」於:市民ネットワークちば わかば事務所事務所
22日(火)10:00〜12:00「子どもに安全な公園・あぶない公園」 若葉保健福祉センター大会議室・あそviva inちば TEL284-2339
28日(月)10:00〜12:00市民ネットワークちば わかば事務所運営委員会 市民ネットワークちば わかば事務所事務所    

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