6月議会報告
   平成17年度第2回定例会は6月28日.7月13日まで開催されました。新年度の始まりは4月ですが、議会は、正副議長の改選や所属委員会の決め直しなどが行なわれる6月議会からが新年度。特に今年は市長選があったために、いつもより遅いスタートとなっています。
 次の9月議会では、前年度の決算審査が行なわれ、市民から託された税金が適正に支出されたかどうかをチェックします。
 議会の機能が有効に働くためにも、市民の皆さんとの情報共有は重要です。限られた紙面ですが、議会情報や市政情報を発信します。

既得権益 ゴ〜ロゴロ! 補助金の不正受給 使い込み!?
 私たちの税金の一部は、「補助金」や「委託費」等となって千葉市から特定の団体に委ねられます。公益のために使われるはずのお金が、不正に使われるという、またしてもズルを見逃していた事件が発覚しました。
 千葉市食品衛生協会では、6年間も架空の報告書を提出して補助金を不正に受給していたことが内部告発により発覚し、856万円を市に返還しました。また老人福祉施設協議会でも補助金の使い込みが発覚し、867万円の使途不明金がありました。
 平成12年の包括外部監査において「報告書や検査について問題がある」と厳しく指摘されているにもかかわらず不正が続出し、市のチェック体制の甘さが露呈しています。
 そもそも補助金は税金であり、特定の団体が公益のための活動を展開する時に支出されるべきものと考えます。しかし、現実には今回のように、団体内部の親睦や飲み食いに使われていることもあったのです。その一方で、少ない補助金を使って有効な公益活動をしている団体や、補助金も無く活動を展開している新たな団体もあります。
 今後は、何故不正がおきたのか庁内あげて充分議論し、補助金のあり方が既得権益となっていないかなど、ゼロから見直しが必要です。補助金の支出にも透明性を示すべきです。

交通政策・・福祉交通の視点を・・
 交通局を持たない千葉市では、公共交通政策をどのように進めるかが大きな課題です。公共交通といえば、大量輸送や採算性が最重要に考えられがちですが、移動手段を持たない交通弱者を支えるという福祉の視点も必要です。
 コミュニティバス・自転車・福祉タクシーなど、ドアtoドアに近づける交通手段を確保していくことが、今後の高齢化社会には有効であると考えます。
 
---届いています!あなたの声---
小山町の最終処分場計画反対の請願→全会一致で採択
 水源地に安定型処分場が作られれば、汚染物質は地下水に混ざり下流域にとめどなく広がる可能性があります。また、住民の合意なく既存の共有道路(赤道)が撤去されたことも大問題でした。
下総精神医療センター新病棟建設計画反対の請願→継続審議
 新たに制定された医療観察法に基づいて設置されようとしている病棟です。新法の周知がいまだ不徹底であること、さらに精神障害に対する正しい理解がなされていないことから、周辺住民と丁寧な話し合いを求めて継続となりました。
 
学習会報告
コミュニティバスで 元気な街に!!
 7月16日、都市計画を専門としている寺内義典さん(国士舘大学助教授)に、コミュニティバスについていろいろな事例を交えてお話をうかがいました。コミュニティバスとは、タクシー(玄関先から目的地まで)と路線バスの中間で、300m(歩いて5分程度)間隔で停まるバスです。
 おゆみ野は、開発当初に比べ、道路・歩道・バス路線も整備され、色々な施設やお店も建ち大変住みよくなりました。でも現在の生活を振り返ると、ほとんど車・自転車を利用していて、これから高齢化し、車・自転車も乗れなくなると、歩くかバスを利用するようになるでしょう。
 しかし、今走っているバス路線は、通勤・通学のためにちはら台(隣接するおゆみ野と同時に開発された住宅街)とJRの駅を結ぶために運行しているようで、通勤の時間帯は満員で乗れず、昼間は本数が少ないので利用していません。
 街の公共施設・病院・商店等を結ぶために、コミュニティバスが走り、誉田・あすみが丘それぞれにもコミュニティバスが走り、緑区全体がつながると便利になると思います。
 千葉市では、交通不便地域の解消・高齢者の外出支援・公共施設へのアクセス向上・市街地における商業活性化・駅周辺の放置自転車の抑制のために、地元住民の要望・協力があれば、コミュニティバス導入の支援をするとの事です。(藤田)
■始めなければ走らない コミバスを走らせよう!
 学習会や調査を始めました。どなたでも参加OKです。関心のある方はお知らせください。

待ったなし!鎌取駅前の駐輪場整備
自転車駐車場整備計画基礎調査報告書」ができました。この報告書に基づいて本年度は整備計画が作られます。今までは遊歩道上に「駐輪設備」という構造物を作ることができなかったのですが、道路法の改正によりそれも可能となりました。
 今後の整備には、JRや大型店の協力と、利用者との意思疎通が必要です。
JR外房線 人口増に改善が追いつかない!
 昨年のダイヤ改正でほんの少し、改善に向けて動き出したJRですが、緑区の人口増は千葉市でトップです。混雑の度合いは激しくなるばかり。
 今年もJRに対して期成同盟(千葉県内市町村で構成しているJRへの要望団体で、代表者は堂本知事)を通じ、またネット独自でも要望活動を続けます。

輝け!子育て世代
--心豊かで楽しい、そんな子育て支援、広げています--
「楽しい絵本クラブ」
「ママのおひざでコンサート(ママヒザ)」
「つくづくぼうしの会」活動支援
  「ベビーマッサージ(ベビマ)」
  「ママの床屋(ママトコ)」
  情報誌「おゆみ野どっと子ミュニティー」発行etc.
 数々の活動が、そこに参加した現役子育てママ達の生の声とアイから生まれて自主活動として運営されています。
 子育ては楽しいし幸せだけれどやっぱり大変、つらい時には手助けが必要で、困ったときにはすぐに助け合えるネットワークが地域にあれば安心です。
 子育て中の「こんなことがあれば嬉しい、助かるよね」という支援を目指しています。しかも、講師の先生方も子育て世代のママやそのちょっと上の先輩たち。子育てしながらだって社会と繋がれる、子どもにお乳をやりながらだってアイデアが出せる!声を実現できる!そんな機会を提供する場でもあることは嬉しいかぎりです。
 地域情報紙「おゆみ野どっと子ミュニティー」では「パパの視点からも子育てを応援しよう」「行政支援や地域のお得な情報も伝えよう」などまさに痒い所に手が届く活動となっています。
 子どもは次世代を担う「未来」そのものです。未来を育む子育てが、安心と安全と誇りと愛情満杯でできるように、あなたのアイデアもぜひお聞かせ下さい。(石井)
福谷章子の 子どもの立場で考えよう!
僕たちはどこに行けばいいの?
 広い遊歩道。スケートボードを持った子どもたちがおまわりさんと話し合っています。覗いてみると、ここはスケボー禁止エリアだからどこか他へ行くように、と指導されているところでした。名前と年齢と住所を聞かれる子どもたち。
 「僕たちは気をつけてやっているよ。突っ込んでくる自転車の方がもっと危ないのに・・・」とは、いかにも若者らしい不満です。
 「でも、ここでは危険だから禁止区域になっていると思うよ。他の安全な場所を探してみたら」と、声をかけます。ちょっと無責任な声のかけ方だなあ、などと思いつつ。案の定、彼らは別れ際に言いました。
 「僕たち、いったいどこに行けばいいんですか・・・?」そうだね、君たちがのびのび遊べる場所ってないよね。こんなに公園があるのに、バスケットゴールがあったり、スケボーが自由にできそうな公園ってないよね。
 
 
 
■大宮学校給食センター
 
   今年度、塩田町から新設施設に移転した学校給食センターを6月に見学してきました。中央区、若葉区、緑区にある22中学校を受け持ち、1日1万1千食と千葉市最大供給数を担える施設です。
 雨水利用、残りものや一般ごみのリサイクル率95%以上を目指すとともに調理機器や空調の熱源、配送車に天然ガスを使用し、環境への配慮がされています。また建物内も汚染、非汚染区域に分けられ、調理場の床もドライで衛生管理も徹底されていました。
 しかし冷凍食品の依存が多く、O-157などの影響から生野菜がメニューから一切排除されていますが、これだけのノウハウを持つ事業として今後改良していけないものかと思います。
 市が、施設の維持、運営管理など民間のノウハウを取り入れた(PFI)第1号として注目されています。民営化によって、給食の質(味や量)が落ちていないか、中学生に聞いてみたいなぁ〜。(川村)
 
     
   
◆食の語り部 ママのひとり言
 娘が生後6カ月のとき血液検査を受けたら、卵・牛乳アレルギーだとわかりました。
 完全除去するよう医者に指示され、親子で(母乳なので母親も) 除去するようになりました。よりによって卵と牛乳…洋菓子やパンに目がない私にはつらい話です。おまけに原材料をよく見てみると、ほとんどの食品に入っているのです。
 家族が食べているのを横目に一人ぐっと我慢。そのかいがあって娘の肌が目に見えてきれいになったのです。食べ物を除いただけでこんなに変わるのかと驚きました。
 今まで原材料など気にせず買って食べていたけれど、娘のアレルギーによって、食べ物や材料に関心を持つようになりました。(A・K)

吹かせたい 新しい風
 まさに今年は、選挙のあたり年である。4月の知事選にはじまり、市長選、衆議院選挙と3回も大きな選挙を経験することになった。先の2つの選挙を経験してみて、選挙を担う側とそれを受ける有権者側にズレはないのか、ずっと心に引っかかっていた。そこで市長選終了後にアンケートを実施するなど、有権者の声を集めはじめた。(市長選アンケート結果はHPにて公開予定)
 そのアンケートの中で、留まることのない低投票率を嘆く声が多くあった。まさに低投票率の選挙では、旧体制に新しい風を吹き込むことが出来ない。旧体制を温床するとどうなるのか、税不正免除、既得権益の悪用など政治腐敗につながっていく。では、どうしたら投票率をあげ、新しい風を吹き込む選挙ができるのだろうか。
 千葉市でも派手な選挙宣伝カーを走らせるなど対策を講じているようだが、わたしは、ただ「投票に行って」と呼びかけるだけではだめで、選挙カーや電話などで一方的に支持を訴えるだけのような既存の選挙運動の手法に問題があるように思える。選挙を担う側こそ有権者の声に耳を傾けなければいけない。そうすれば有権者もこちらの声に応えてくれるのではないだろうか。
 今度の衆議院選挙だが、市民ネットワークみどりでは、どの政党も組織推薦はしないことに決まった。さて、どんな選挙戦が繰り広げられるのだろう。候補者はわたしたちの声にどこまで耳を傾け応えてくれるのだろうか。選挙を担う側、有権者側それぞれの視点でしっかりと見据えていきたいと思う。(市民ネットワーク・みどり 代表 林)