里親制度について



 さまざまな事情で親が自分の子どもを育てきれない、虐待をしてしまう、そんな時、児童相談所で一時保護された子どもは、施設に入るか、里親に預けられます。

 乳児院も児童養護施設も少しずつ改善されてはいますが、家庭とは大きく環境が異なります。できるだけ家庭に近い環境の中で育てられることが、子どもの成長のために望ましいと、里親制度が設けられています。千葉市児童相談所を訪ね、里親制度の現状について伺いました。

 現在千葉市の養育里親登録数は35組で委託児童数は17名。その中で特に虐待などで心身に傷を負い養育が困難な子どもを預かる専門里親は5組で委託児童数は2名とのこと。委託が進まない理由としては、子どもの年齢や相性などで調整がつかないこともあるが、実の親が、里親ではなく施設入所を望むことが多いということでした。

 研修は児童相談所主催のものだけでなく、里親の会での自主研修があり、里親同士の交流会も定期的に行われているとのこと。委託した後の里親家庭への訪問も定期的に行われ支援体制がつくられていますが、里親制度への理解や周知がまだまだ足りないようです。




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