2008.8 臨時号 子どもの教育アンケート

「子どもの教育」について いっしょに考えませんか? アンケートにご協力ください。

                              ※いくつでも○をつけて下さい。特に望む項目には◎

あなたは学校教育に何を望みますか?(複数回答)
3 22 読み・書き・計算などの基礎学力をつける。
3 21 自分で考え、判断する力をつける。
15 身近な自然や環境などについて、興味・関心を育てる。
1 2 中学・高校・大学などの受験に向けた学力をつける。
1 5 英会話やパソコンなど、将来、実際に役立つ授業。
3 1 命の大切さや、学校や社会の規則を守ることの大切さを教える道徳教育。
1 8 命が生まれる仕組みや思春期の性の問題など、子どもの疑問や不安に応える性教育。
2 6 労働基準法など働く者の権利の学習。
1 18 学校生活や身の回りの問題について、子どもたちがいっしょに考え、解決方法やルールなどを決める、民主主義社会の担い手を育てる教育。
4 16 自分の思いや意見を相手に伝えあうコミュニケーション能力を身につける。
3 12 子どもとしての権利・人としての権利を知り、お互いを尊重しあうことを学ぶ人権教育。
2 7 近代・現代史など現在につながる日本の歴史・世界の歴史をしっかり教える。
7 基本的な生活習慣やマナーなどを身につける。
1 16 学校生活を通して、社会性を身につける。

ご意見など、自由にお書きください。

◇近現代史の勉強は、戦争の原因を考える為にはぜひ必要。日本の第2次世界大戦への突入は、民主主義が未成熟であったことが、大きな要因の一つだったと思います。

◇現在の教師の考え方、現教師そのものが道徳・修身を習ってほしい。責任を転嫁しないことを。

◇高齢者対策よりも、これからの日本を築く若人の教育に力をそそいで欲しい。

◇個性重視教育のためには、一クラス20人の少人数学級を実現するべき。人権重視および男女平等の教育を徹底して教育しなければならない。女性も経済的自立を果たして生きること、男子も家事・育児・介護を担って生きることの大切さを教育し、そして、女も男も人間として夢を持って生きることの大切さを教育するべき。

◇全て必要と思いますが、それぞれ年齢によって少しずつ学習していければいいのでは。

◇学力がまったくつかない現在の「学校教育」では、塾・予備校・通信教育(民間のドリル)だけが頼りです。特に道徳教育はひどいものだと日々痛感します。塾に通わなければ進学もできないような小中学校って何なのですか?

◇特に道徳教育の強化(と言っても、教える先生が習得していませんね?)

 パソコン教育は高校からで十分。

◇学校を信じ、先生を信じ、協力する父兄でありたい。コミュニケーション能力は、親が自分たちが研究すべき。子どものしあわせのために、学校が一番になるように(塾いらない)みんな大人が努力するのが良いと思います。

◇どの項目もたいへん重要。○をつけたのは、今の学校教育の中でおろそかにされているのではないかと私自身が感じている項目です。(以下要約)

ア.基礎学力は人が新しい知識や技能を得る為の基礎。社会に出て独り立ちできる最低限のサバイバル学力は、おおむね小学校3〜4年生レベル。重要なポイント。

イ.自分自身は部活動(文科系)で一人の人間として認められる民主主義を体験してきたおかげである程度育てられた。しかし肝心の大人の中でどれだけの人が「自分の考えで判断する力」を持っているか疑問。現状を言えば学校が子どもたちに「自分で考え判断」したらろくなことはないと、あらゆる場面で伝えているのではないか。

ウ.環境教育は結構だが、子どもの家庭生活に踏み込む内容では困る。子どもの家庭状況や保護者の考え方の多様性を尊重することが前提。

エ.受験学力は否定しないが、人間の持つ無数の能力のうちの一つ。学力テストなどで学校や地域同士を競い合わせることは人を傷つけるだけで何も生み出さない。

オ.「役に立つ」と大人が判断したことを子どもに押し付けるのは反対。子ども自身が「自分で考え判断」した結果、この学習は「役に立つ」と実感したことを尊重してほしい。(自分の判断でボイコットした授業があり、かえって得たものがある)

カ.命の大切さは他人に教えられるものではない。命の大切さを学ぶためには、自分自身がひとりの人間として尊重され大切にされているという実感を全ての子どもが持てるようにすることに尽きる。動物を飼ったり植物を育てたりすれば命に触れられるという安易なものではない。イージーな「命の大切さ」観が食肉市場や屠場で働いている人たちの心を傷つけていることに対して教師は想像力を持ってほしい。

  学校や社会の規則を「きまりだから守るべき」という観念自体が、「自分で考え判断」させないことにつながる。既成のルールを無条件に押し付け守ることを強要することが、弱い立場の人の収奪に映り、「スポーツマンシップ」という言葉にいかがわしさを感じる。せめて、学校や社会の規則は、実態に応じて、いくらでもみんなの力で変えていけるのだということは教えてほしい。

キ.性教育については、性差別意識を克服できず、豊かな性を生きていない大人が、いったい何を子どもに語れるか?学校では、子どもが自分のセクシュアリティを守るために、「いやだ」「こうしてほしい」と言えるように、最低限してほしい。

ク.「労働基準法」など働く者の権利の学習は大人が自分達の職場で闘ってください。
ケ.イと同じ。

コ.子どもの口をふさいでいるのは大人(教師)。この現実から出発しましょう。

サ.人権教育は、大人の側の意識が問われる。どうして、多くの外国人が本名を名乗れず日本名を使っているか?障害児が地域の学校に行けずに遠い障害児学校に行かされるのか?それは日本人の健常者の問題だということを、どれだけの大人が意識しているか。子どもに人権を語れる中身を、大人が作るところからはじめないとどうにもならない。

シ.近現代史を知らずに社会にでるのは、致命傷になる確率がかなり高い。地域や職場で在日外国人と鼻をつきあわせる機会はどの人にも必ず出てくる。 

ス.生活習慣やマナーは家庭教育の範疇。集団生活のマナーなどは、学校で。

 セ.「いじめ」などを契機に、「社会性」を奪われる子どもが多い。学校以外で子どもが安心して居られる場所が増えるといい。そのためにも、部活動を学校教育から切り離し、学校教育の価値観に縛られない場にすべき。

 

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