子育て支援調査訪問 病児保育

 2010年7
6日  17001815
るみえ内科「ゆりかご園」 中央区長洲1110 KCSビル4階 TEL:202-5511



病児保育の現状1(資料)

病児・病後児保育   千葉市内  7か所  中央区 1か所
  ・対象      市内在住または市内の保育所・幼稚園などに通っている幼児から小学               低学年までの児童。(受け入れは、子どもの病状煮より医師が判断)
  ・利用時間    月〜金曜日  8001800
             土曜日  8001300    定休日は施設により異なる
  ・利用料金    一般世帯   1日 2,000円  6時間 1,200
(所得税非課税世帯:半額、市民税非課税世帯・生活保護世帯:無料)
  ・申し込み方法  @各施設(登録票・申請書配布:HPからも印刷可)で事前登録 
                  A電話予約 B当日、予約施設に申請書提出
          (緊急時相談)

病児保育の現状2(資料)

病児・病後児保育も不足           朝日新聞529                                      「孫育て」シリーズの中で
子どもが病気で、仕事も休めない。そんなときは…
  ・病児・病後児保育施設  病院や保育園など全国に約1160か所
              認可保育園が約23000か所あることから、その5%にすぎない
   ・自治体のファミリーサポート事業  全国のファミリーサポートセンター約600か所の
               うち、47か所が病児・病後児保育に対処
               病児・病後児保育に対応するのはその1割未満
  ・訪問型の病児保育サービス(NPO法人) フローレンス(東京都23区など)
               ノーベル(大阪市中央区、西区)
   ・民間のベビーシッター  全国ベビーシッター協会加盟94社中7割が病後児保育に対応
               病中の子は対応しないところが多い

 「仕事と育児の両立」の問題点は?
       全国の働く母親(産休・育休中含む)へアンケート 複数回答    2010.2
   172%  子どもの病気のとき、職場で柔軟な対応ができない
   269%  保育サービスにお金がかかる
   355%  急な残業などに対応してくれる施設が少ない



 以上のような現実に、実際に中央区で病児保育を実施されている、るみえ内科「ゆりかご園」 赤井留美江院長からお話を伺いました。



ゆりかご園について

 平成10年内科医院開業、11年「ゆりかご園」開設。子どもを預けている保育所長さんから、解熱のため座薬を入れて連れてくる親の現状を聞いたりしたこと、子どもの病気で仕事を休むことになってパニックを起こす母親と、23歳の子どもが自分の病気のために母親が仕事を休まなくてはならないことに心を痛めている様子を目の当たりにしているうちに、病児保育の必要性を強く感じて開設。経営上の不安からの周囲の反対を押し切った形だった。千葉市の補助制度開始とほぼ同時期だったが、補助なしでも開設する気でいたという院長先生の強い意欲に感動!

 現在、千葉市の補助は1施設600万円、年間400人以上預かると割増。家賃は上限3か月で15万円まで。保育士1人で子ども2人をみる、保育士3人常駐、看護師常駐。市原市は1か所1千万円の補助、保育士1人でもよい。補助が手厚いそうだ。

 訪問した時間には、幼児3人、小学生1人、保育士は3人でした。そのうち1人の幼児が祖父の迎えで診察を受け帰っていった。4階で明るい室内、3部屋に仕切られている。線路際なので電車を見て子供たちも親も喜ぶそうだ。保育士は工作など手づくりで子どもをあきさせない様に努力している。現在登録は月に2030人、多いときで50人くらいある。

 「ゆりかご園」では、3人の保育士、うち1人は病児保育士。病児保育士とは、働いた実績と淑徳大学などで講義を受けて論文を出し資格を得ている。子どもは多い時は、6〜10人、少ない時でも人件費はかかるので(時給1000円、8時間以上は残業手当あり)、経営上は赤字もある。内科医院経営で補てんできるよう努力している。千葉市の女性医師の間でも病児保育の認知度が低い。経営に不安がある事業には医師はなかなか手をださない。乳幼児のデイサービスとして、精神のデイサービスの保険点数1200点(12000円)が認められるとよいが。


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