区長訪問しました
2012年3月5日(月)


区役所の役割、区長さんのお仕事などを伺いながら、中央区の課題と思われることについて、意見交換を行いました。

防災対策について
Q:災害避難時の毛布・トイレなど備品、非常食の備蓄の場所と量はどのようになっていますか。
A:中央区の9中学校のうち、末広中学校にタオル(1700)毛布(200)防水シート(24)コードリール(8)燃料タンク20?(30)、19校のうち、本町、寒川、院内、都、蘇我、生浜西、松ヶ丘、新宿、星久喜、川戸の小学校にタオル(0〜700)毛布(100〜200)給水袋(200〜400、寒川小2600)防水シート(20〜30、寒川小116)簡易組み立てトイレ(和洋1ずつ)担架(2)投光機、リヤカー、はしご、水槽、チェーンソー、カーペット、強力ライト、空気入れ、応急工具セット、組立式シャベル、つるはし、ハンマー、拡声器(3)、などが1つずつくらい。食品は、松ヶ丘小には、アルファ米(2500)・クラッカー(2100)、川戸小には、乾パン(1896)・アルファ米(おかゆ)(1500)のみ。
消防局倉庫(セーフティちば横)千葉公園倉庫、青葉の森倉庫、フクダ電子アリーナの4か所それぞれに、乾パン・アルファ米・クラッカーを合計11,000〜29,000食ずつ備蓄しています。震災で東北に送ったものもあり、24年度は補充をして各小学校にもある程度の備蓄を考えていきます。
○毛布は汚れた時に扱いがたいへんなので、アルミ保温シートにかえていく等するそうですが、すべての避難場所・避難所に、宿泊用品と食品の備蓄は必要です。

Q:津波ハザードマップは作成されていますか。
A:今までの地域防災計画では、津波について50cmと想定していたため、特にハザードマップは作成していません。
しかし、東日本大震災を踏まえて、国や千葉県に置いても、東京湾での津波対策を進めており、千葉県において、今年度末までに、津波の浸水予測図を策定することとなっていることから、その結果を受け、平成24年度に地域防災計画の見直しの中で、津波ハザードマップを作成し、中央区及び美浜区の全世帯に配布するほか、土砂災害ハザードマップの作成や津波避難ビルの指定を行ないます。

Q:津波等の情報伝達(市民への避難指示)はどのようになっていますか。津波時の緊急避難場所に高層マンションを指定することは考えられていますか。
A:現在、総武線、内房線より沿岸部の市の公共施設(主に、小中学校)を津波時の緊急避難場所に指定する方向で、関係機関と協議を進めており、年度内又は、平成24年度の早い段階で指定する予定です。
 民間ビルや高層マンションの指定については、今後千葉県が策定予定の津波の浸水予測の結果を踏まえ、市の公共施設で対応が不十分であると判断した場合は、民間ビルを
指定する予定で検討していきます。
また、高層マンションの指定については、地域の自治会とマンションの管理組合等が共助の視点から、互いの話し合いの中で、協定を交わしていただくような方法をお願いして行きたいと考えます。当然、協定等のひな型的なものや市としての指導も行っていきます。

Q:市としての防災対策や、住民に向けた危機管理マニュアルは目に入りますが、規模や職種が様々な中小零細企業や事業所が防災対策を考えるときに参考となる、中小企業・事業所向けの防災の手引きはありますか。区としてどのように考えていますか。
A:特にありません。(他自治体の例としては東京都港区の「事業所の地震対策」があります。)


放射線量について
Q:中央区でホットスポットや、除染した地域はありますか。
A:平成23年10月21日付で国から示された、「当面の福島県以外の地域における周辺より放射線量の高い箇所への対応方針」及び「放射線測定に関するガイドライン」によると、地表から1m高さの空間線量率が周辺より1マイクロシーベルト毎時異常高い数値が測定された箇所が発見された場合、汚染ポイントを特定するために、GMサーベイメータ及びNaIシンチレーションサーベイメータを用いて1m高さにおける空間線量率を測定することとしていますが、市内ではこのようなホットスポットは確認されていません。また、除染した地域もありません。

Q:問い合わせは、どのようなものがありましたか。
A:市では簡易放射線測定器をH24年2月3日から区役所で貸し出ししており、積算線量計は環境総務課で貸し出しており、地域からホットスポットについての問合せは特にありませんでした。
 積算線量計で測定線量計で測定した市民の意見は、「測定値は0.1マイクロシーベルト前後。特に気になるところはなかった。」など、数値を確認して安心したとの声が多く寄せられました。
 ○空間放射線量測定は継続して行うことで安心も得られると思われますが、測定器の貸出しは朝借りて夕方返却という制限もあり、現在は終末を挟んでの申し込み以外は、ほとんどないそうです。また、食品による内部被ばくを心配する声も多いことから、今後は市民が持ち込む食品や土壌等も測定してほしいものです。


中央区基本計画について
Q:基本計画は、これからどのように具体的な施策に移していきますか。
A:市(政策企画課)において、「千葉市新基本計画」および「区基本計画」(計画期間:平成24〜33年度)基づく、「第1次実施計画(計画期間:平成24〜26年度)を策定します。
この計画は、新基本計画および区基本計画に示すまちづくりの方向に進んでいくために、どのような事業に計画的に取り組んでいくかなど、新たに開始する事業や、今までより拡充する事業を中心に具体的に示すものです。
3月15日までパブリックコメントを実施し、3月28日の総合計画策定推進本部会議で計画を策定し、平成24年度から具体的な取り組みを始めます。

Q:高齢者福祉について(高齢者の居場所、いきいきプラザ・いきいきセンターの有効利用、公民館など身近な公共施設で生活情報が得やすいようになっているでしょうか)
A:第2期中央区地域福祉計画での取組項目に、身近な地域で、社協の「ふれあい・いきいきサロン」などの高齢者向けのものを実施しています。

Q:元気な高齢者の方たちの力を、発揮してもらうため、具体的にどのような仕組みを考えていますか。
A:定年を迎えたばかりの人、いきいきセンターなどの社会福祉施設利用者の多くの人たちは、社会との関わりを続けていたいという望みを持っていると思われることから、蓄積した経験を生かして、社会や」地域活動へ参加できる仕組みを進めていくが、「社会福祉施設でのお手伝い」の取り組みも考えています。ことぶき大学のボランティア実践コースや社協乃シニア傾聴ボランティア講座を開催し、実際のボランティア活動につながるよう働きかけをしていきます。
○何かできることはないか、と情報を得たいときに、地域の町内自治会からの発信も大切ですが、経験を生かしたい等の場合に、ボランティア全般の情報を得られる」仕組みを強化していくべきと考えます。

Q:臨海部(蘇我・千葉みなと)を魅力ある憩いの場づくりとは、具体的に計画されているものがありますか。
A:千葉中央港地区については、第1次実施計画において海沿いに旅客船さん橋等の整備をすすめることとしており、海や駅、まちが一体となった魅力ある都市空間の形成を目指し、旅客船の運行実験を行います。
 また、千葉港を起点とする会場交通ネットワークに関する需要や新たな観光資源の創出を目指し、旅客船の運行実験を行います。
 蘇我特定地区では、千葉県が事業主体となり都市型ウォーターフロントの魅力を一層高めるため、平成18年度から緑地整備が進められています。

Q:蘇我駅周辺のまちづくりについては、今後、どのように進められますか。
A:市では、『住む人も訪れる人もうるおいと活気に満ちたスポーツ・文化の薫る街』を目指してJR蘇我駅周辺地区のまちづくりを進めており、平成17年3月に同地区の将来のまちづくりの指針となる「JR蘇我駅周辺地区整備計画」を策定しました。
また、平成2年7月には、駅周辺の9町会及び2商店会で構成する「JR蘇我駅周辺地区まちづくり協議会」が設立され、同地区のありようを調査・研究するなど、市民と千葉市の協働によるまちづくりが行われています。
今後は、フクダ電子アリーナをホームとして奮闘するサッカーチーム「ジェフユナイテッド千葉」のホームタウンとして、同協議会との協働により、地域にスポーツが溶け込み、人々に心身の健康と生活の楽しみを与えることのできるまちづくりを進めていきます。

Q:区役所を協働拠点として機能を高めていくということですが、市民の声をどのように集めていくか考えられていることはありますか。
A:区では、平成22年度から、姿勢に関する情報の発信や、区民ニーズを把握することを目的に口調と区民が直接話し合う「区民懇話会」を年2回程度開催しています。これまでは、防犯、防災への取組みやPTAとの連携をテーマに、区民の皆さんのご意見やお考えなどを伺ってきました。 
また、同じく平成22年度から「みんなで創る中央区づくり」と称して、区内の諸分野で自主的に活動している団体・グループから地域課題の解決や地域の活性化に資する活動を公募し、活動に要する経費を助成し、区民自ら行う「地域づくり活動」を支援しています。
助成した活動の評価と活動団体へのアンケート調査を行い、協働事業の推進を図り、区民の声を一層区政に反映させていきます。
  

千葉駅と周辺の開発について
Q :長く計画されてきた駅西口の開発ですが、現在の進捗状況はいかがですか。
A:平成25年秋に店舗・事務所・ホテル等のビルの竣工を目指しています。栄町・中央銀座商店会への影響も考えられることから、店主さんたちとアイデアを出し合い、活性化につなげていく努力をしています。



 中央区は、交通の便もよく、仲間で集まったり交流できるスペースもあります。また県・市の施設も集中していて暮らしやすい地域ですが、まだ十分その魅力を活用しきれていないように思われます。人も施設も丸ごと中央区の資源と考えると、もっとすてきなまちになるはず。
 区内の課題解決やまちづくりに取り組む市民活動に対し、活動資金の支援を行う事業「みんなで創る中央区づくり」も3 年目を向かえ、すでに今年度の募集も始まっています(書類審査等あり)。20 万円を上限に支援されるそうなので、ぜひこうしたチャンスを多くの人が活用していけたらいいですね。

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