千葉市議会防災・危機対策調査特別委員会 傍聴記
2011.6.7(火)


 東日本大震災により、千葉市でも美浜区を中心に多くの被害が出た。千葉市の防災体制の見直しと、復旧・支援の対応について特別委員会を設置し、5月24日に第1回目委員会開催後、その話し合いを受け、緊急要望書を市長に提出したということだった。特別委員会として要望書をまとめる前にまず、口頭で伝え、口頭だけではということで、急遽A4の緊急要望書を委員長・副委員長連名で提出したという報告から始まった。各委員は各所管に聞き取り等して、特別委員会の事務局に要望事項を提出(前週末までに)、第2回目の本日、項目ごとに振り分け羅列した「要望事項調査票」取りまとめ表が資料として作成され配付された。

 これが本日までの経緯らしいが、委員の中には、「緊急要望書なんて知らなかった」「委員皆の連名でだすべきだったのでは?」「市の所管を呼んでないがどうして?」「私が出した事項が載ってないが?」「よく見て、ありますよ」「同じようなことが書いてあるが?」「皆さんの出された事項全てですから」・・・本題に入る前に委員の中でかなり意思疎通、途中でも人の話を聞いていないと思われる質問をして、資質を問われる方も。

 委員から出された要望事項が全部で112。「東日本大震災における初期対応について」29、「今後の復旧について」17、「被災者への支援について」15、「その他の事項」51。短期60、中長期44。短期とはどれくらいという分け方についても質問があった。羅列された要望事項を今後どのようにまとめるのか審議された。大項目に細かい要望事項を組み入れてはどうか、など意見が出たが、結局、次回までに委員長か事務局がまとめてくる?らしい。1回目の内容がわからないので、最終的にいつまでに提出するのかわからないが、次回の委員会は6月16日午前10時から。道路の段差などの復旧の進捗状況を報告してほしい。東北に支援に行った市の職員、消防・保健師から生の声を聞きたいという要望があって、検討するということだった。これは聞いてみたい。

 千葉市として、インフラの復旧や、ちょうど学校などでの放射線測定結果の報告も出るころで、すでに進めていることは要望からはずすなど、早く議会として要望書をまとめる必要があると思われる。今回の傍聴者は7人でした。10人という制限があるが、もっと多くの市民の目でみることで、委員にもっと緊張感を持たせ、真剣な議論の場所になるのではないでしょうか。


 ※防災・危機対策調査特別委員会からの「東日本大震災を受けての初期対応、今後の復旧及び被災者への支援に関する要望書」の提出については、千葉議会HP(外部リンク)をご覧下さい。
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